皆さん、こんにちは。株式会社心陽CEO、心陽クリニック院長の石田です。
ファイザー社のCOMIRNATYを4月28日と5月19日に接種し、6月28日にスパイク抗体検査を行いました。
結果、抗体価はIgGが4850AUでIgGとIgMの混合は473Uと、予防に充分な抗体価の下限値に近いものでしたが、なんとか効果があったようです。ちなみに一緒に接種した当社スタッフは21000AUと2100Uと私の4倍以上に抗体価が上がっていて、なんとなく羨ましかったです。ワクチンの効果を可視化するには抗体価を測るしかないので、ぜひ、話題作りに測ってみてください。
職域接種が始まり、皆さんもワクチンを受けられていると思いますが、その成果を可視化したい場合は、抗体検査をおすすめします。
これから接種という方は、問診票を記入する際に、以下をご注意ください。
接種時の問診をしていると、基礎疾患や申告すべき治療中の病気があるのに、記入が漏れている方々が非常に多いことに気づきます。基礎疾患も治療中の病気もなしと記入している方に、「最近、病院に行ったのはいつですか?」と尋ねると、「1ヶ月前」「1週間前」「昨日」などという返事が返ってくるので、「なぜ、病院に行ったのですか?」と尋ねると、「病気ではないんですけど、月に一度、定期受診でかかりつけ医に高血圧の薬をもらいにいってるんです」な~んて答えが返ってきます。それ、病気の治療ですよ!
まず、「接種順位の上位となる対象グループ」に含まれる「基礎疾患」は(1)以下の病気や状態で、通院・入院している方と(2)基準(BMI30以上)(BMI = 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))を満たす肥満の方です。
(1)以下の病気はこちらです。【】内は、私の注釈です。投薬以外にも経過観察通院やCPAPなどの物理的治療も含まれます。
慢性の呼吸器の病気【肺気腫などのCOPD、気管支喘息などが含まれます】
慢性の心臓病(高血圧を含む。)【高血圧の他、心房細動などの不整脈が含まれます】
慢性の腎臓病
慢性の肝臓病(肝硬変等)
インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又はほかの病気を併発している糖尿病【糖尿病は生活習慣改善のみの場合は含まれません】
血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く。)
免疫の機能が低下する病気(治療や緩和ケアを受けている悪性腫瘍を含む。)
ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)
染色体異常
重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)
睡眠時無呼吸症候群
重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健福祉手帳を所持している、又は自立支援医療(精神通院医療)で「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持している場合)
次に「現在、何らかの病気にかかって、治療(投薬など)を受けていますか」という質問には、眼科でも歯科でも花粉症でも水虫でも一応、何でも記載しておいてください。忘れやすいのは高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の治療です。大げさに書きすぎて、自分が損することはない一方、申告していないことは、たとえ医師でも知りようがないので、なにかあったときに責任を取ることができません。医師のスキルを最大限に引き出すには、ヒントは多ければ多いほど有利です。
内服中の薬が血液をサラサラにするかどうかわからないのは非医療職なのだから当然で、恥ずかしいことではありません。お薬手帳などを持参して、飲んでいる薬をすべて問診医師に確認させましょう。血液をサラサラにするかどうかは、問診医師が判断します、それが問診医師の役目です。
かかりつけ医に事前に確認できれば、問診票の作成を指示してもらいましょう。当院のかかりつけ患者からはここのところ毎日のように問い合わせがあります。
厚労省の説明によると、病原体をもとに作られたワクチンを予防接種することで免疫ができると、その感染症にかかりにくくなったり、かかっても症状が軽くなったりするようになります。新型コロナウイルスワクチンに対するmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンでは、ウイルスを構成するタンパク質の遺伝情報を投与します。その遺伝情報をもとに、体内でウイルスのタンパク質を作り、そのタンパク質に対する抗体が作られることで免疫を獲得します。
ワクチンがやってくるウイルスをやっつけてくれるのかどうかを具体的に確かめる方法はありませんが、抗体価が充分に上昇している(抗体が十分な量、作られた)ことで、効果を期待するのが通例です。
ワクチンを接種すると、新型コロナウイルスとヒトの細胞が結合する箇所を阻害する中和抗体がつくられて、新型コロナウイルスへの感染や重症化を防ぐ効果が期待されています。
世界中で開発が進む新型コロナウイルスのワクチンは、新型コロナウイルス表面のスパイクタンパク質に対する抗体を誘導します。中和抗体の活性はスパイクタンパク質に対する IgG 抗体の値と関連すると考えられています。
抗体はウイルス構造のいくつかの部位に対して産生されます。抗体検査では特定のタンパク質に対する抗体をどれくらい持っているのか調べることができます。
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