Dr. Yokoの睡眠マネジメント 眠るほど、ぐんぐん仕事がうまくいく
- Yoko Ishida
- 2月1日
- 読了時間: 5分
更新日:2月3日
本日、私の著書、「Dr. Yokoの睡眠マネジメント ねむるほど、ぐんぐん仕事がうまくいく」が発売されました。
取り扱い書店一覧はこちらです。
大きい書店でご予約していただくのが、最も早く入手できる方法のようです。
人の身体的特徴や価値観、性格や社会的地位などは多様ですが、1日が24時間という社会的な時間の単位は人類共通です。
限られた24時間をどう使うか、それがどう生きるかということにつながります。
生きる=LIFEには、生命・生活・人生という3つの意味があります。
急性期臨床の医者の使命は、まず「生命」を絶やさないことです。しかし、多くの人々は「死なないため」に生きているのではなく、生活を潤し、豊かな人生を送るために時間を使っているでしょう。
最近よく聞く「ウェルビーイング」とは、LIFE is WELL. の進行形または名詞形です。
My Life is BEST. と胸を張るためには、BEST SLEEPが最も近道です。
確かに睡眠は、身体的特徴や性格などと同じ、持って生まれた本能的、原始的な生命活動です。
しかし、持って生まれた身体的特徴や性格を強みとして活かして、適切なマネジメントをして、最高のパフォーマンスや感情を引き出すことができるのと同様に、睡眠をマネジメントして、史上最高にデキる自分を作り出せることができます。
私は、「型破り」という言葉が大好きです。天才はいつも型破りです。
しかし、型破りとカタナシは全然違います。
型破りな天才が破って見せる型は、型として完璧です。型は一朝一夕で身につくものではありません。
エジソンは、「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」と言いましたが、99%の努力で完璧な方を覚え、1%のひらめきでそれを破る、という意味に私には感じられます。
厚生労働省によると、【ヘルスリテラシー】とは、健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解して活用する能力のことですが、正しい情報をリアルライフに活用するためには、正しい情報をしっかり体系化して身につける必要があります。
18世中村勘三郎丈が、とてつもない努力で身につけた完璧な型を、ひらめきという才能で破る瞬間が、私たちが目にした数々の名場面でした。
「Dr. Yokoの睡眠マネジメント」は第一に、皆さんの簡単な型として、ご活用ください。
メディアにあふれる健康情報は、どうしても高齢者向けが多いのですが、私は働く人に向けて書いています。ぜひ、パフォーマンスを高めて、長く社会で活躍して欲しい人に、読んでいただきたいです。
そのため、第1章「睡眠と生産性」では、睡眠とは最も遠い状態である覚醒中の生産性に焦点を当てました。
今朝のテレビ番組で筑波大学の柳澤先生が「睡眠時間は、睡眠の質の中で最も大切な因子」と話していました。睡眠の質と量はトレードオフではありません。意識のなくなる睡眠を意識的にマネジメントしようとするとき、ターゲットにしやすいのは睡眠の時間です。
第2章「睡眠の長さ」では、睡眠マネジメント最大の鍵である睡眠の時間に注目しました。
第3章「睡眠の構成」では、1日1回のシークエンスな睡眠が、全体を通したストーリーでなりたつことを強調しました。NREM睡眠とREM睡眠からなる睡眠のサイクルと、そのウルトラディアンリズムが作る睡眠の神秘を紐解きました。
第4章「睡眠のリズム」では、冒頭に触れた社会的で平等な時間である24時間と持って生まれた多様な体内時計を同調させるマネジメントに触れました。私たち人間は、睡眠と覚醒を同時にできないので、睡眠前には睡眠の環境を整えなければなりません。光や温度、寝具などの力を借りるマネジメントの指南です。
第5章「睡眠外来受診のススメ」では、私の得意な睡眠時無呼吸症候群について紹介しました。働く日本人に最も多い睡眠障害は睡眠不足症候群、その次が外因性概日リズム症候群で、これらは医学の力ではどうにもできず、社会的なアプローチとして睡眠マネジメントを身に着けていただくしかソリューションはありませんが、睡眠時無呼吸症候群のように賢く医療を利用する価値のある睡眠障害もありますので、気になったらぜひ、睡眠外来を受診してください。
この本が多くの方々の睡眠を改善するのを楽しみにしております。
大谷翔平さんが、毎日10時間眠っているのは有名ですが、 「Dr. Yokoに睡眠の相談をしてから、論文の執筆ペースが上がりました」 と、帯にコメントを載せてくださった竹林先生も、つい最近、 「石田先生のおかげで不眠が脱却しつつあり、最近は毎日9時間以上寝ています。」 とSNSに投稿してくださいました。
昨年1年、書籍を一緒に創ってきた編集者からは、
・・・
私もこのご本の影響でだいぶ長く寝るようになりました。そうすると、はじめて気づくことがございます。
睡眠時間が短かったときは、少し眠気を感じていたとしても普通に仕事ができていたつもりでした。
が、睡眠をしっかり意識して取るようになってからは、睡眠時間があまりとれなかったその翌日には頭も体も十分に働いていないことをはっきりと感じます。
私のような読者が増えることを願ってやみません。
・・・
とコメントしてもらいました。
これからもっとたくさんのコメントをいただけることを、心より楽しみにしております。
ぜひ、読んで、ご意見、ご感想を聞かせてください。
書籍の発売を記念して、3月14日に【熟・睡】セミナーを開催します。
ぜひ、ご参加ください。
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