コラム
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医療政策としてのSAS健診
睡眠時無呼吸症候群は不十分な睡眠と低酸素により、深刻な心血管リスクとなる生活習慣病と、あらゆる生産性低下の原因になります。 日本ではコストパフォーマンスの高い検査はもちろん、世界中で使われるすばらしい検査と治療のすべてを、誰でも社会保険を利用して受けられます。

残業環境および上司のサポートと心理的苦痛の関係
個人レベルの残業時間と健康の関係は、実のところ、わかっていそうでわかっていない。残業時間は、心血管リスクなどいくつかの健康リスクと関連しているが、おそらくそれは睡眠不足によるものだろう。しかし、周囲の人の残業時間が同僚に与える影響に関する知見はないので、検証した。

ABCシリーズの新しさ
はかるより、わかるより、かわるに特化したシンプルさこれまでの健康セミナーは、学んでわかる、考えてわかることを目的にしているものが多く、目的が達成できたかどうかを理解度によって測っていました。正確にはそれは、これまでの健康セミナーのうち、一握りの良質なものの特徴であって、ほとんどのセミナーが目的を明確にせず、曖昧な満足度という尺度でセミナーを評価してきたことはご存じの通りです。どんなセミナーもただ実行すればよいのではなく、セミナー受講者が受講後にどうなってほしいのかという一般目標(GIO:General Instructive Objectives)を具体的にイメージした上で、一般目標の達成のためにどのようなことを学ぶかを計画する必要があります。 多くの場合、この一般目標は、受講前に知らなかった、あるいは曖昧であった知識や知見を得たり、確実にしたりすることが当てはまり、まさに「わかる」ことに重きを置いています。 これはセミナーを教育や学習の一環として位置づけることが一般的だからでしょう。 しかしながら、教育者を養成するわけではない健康セミナーを職域における人材育成の一部として行なう場合に

500年ぶりに女性の時代が到来
占星術は、全くの門外漢ですが、2020年は、500年ぶりに山羊座で冥王星と土星が重なり合い、天王星が牡牛座に入ることで、女性がさらに力を持ち、男性中心の時代から女性中心の時代へのターニングポイントとなり、権力のパラダイムシフトが起きるときだったそうです。確かに、全世界がコロナ禍に巻き込まれる未曾有の混乱の中、女性リーダーの活躍に注目が集まりました。そこで、2018年4月2日の前ホームページのコラム「若きハイスペック女子の憂鬱」を再掲します。文中にあるように「若き」がまあまあのポイントで、40代半ばを過ぎて80代、90代と活躍している女性のうち、「若きハイスペック女子」を通過していようといまいと、「プロ彼女力」を発揮できない人はいないということに気づきます。「若きハイスペック女子」はぜひ、その「正義感」と「ハイスペック」で、「プロ彼女力」を「SDGs」に向かって発揮してほしいと思います。今のモヤモヤは、身近な「プロ彼女」が、そのすばらしい「プロ彼女力」を、社会のために用いていないことではないでしょうか。だったら、あなたが、それを社会に使ってください。このコラージュのため、それぞれの画像を

第⑥位 スリープヘルスと生産性 ①睡眠時間の大切さ
巷にあふれる睡眠のポピュラーサイエンスとは異なる、シンプルな睡眠時間確保の大切さをリアルサイエンスで示します。 ショートスリーパーでできるビジネスパーソンを気取っていても、実はそのパフォーマンスは免許取り消しレベルの泥酔状態と変わらない?! 今こそ睡眠負債の返済を始めよう!

心陽クリニックのオンライン診療はBYOD
【BYOD】は【Bring Your Own Device】の頭文字を取ったもの。 このコラムでは、「スマホでもタブレットでもPCでも、使い慣れた好みの端末を、オンライン診療に使用してください」という意味です。もちろん患者だけでなく医療者もそうですし、最近では産業保健業務も、ほとんどオンラインで行っています。睡眠時無呼吸症候群のオンラインモニタリングは好みのデバイスにインストールしたアプリで寝室とクリニックをつなぎます。医師会の偉い人は、「オンライン診療では、五感を使った診療ができない」とか、「BYODでは患者の安全が保たれない。しかるべき機関(医師会のこと)が認定した、『まともなデバイス』(医師会と癒着しているメーカーの商品?)で、医師の確認は日医資格証(医師免許とは関係なく、医師会に会費を払っている医者が発行料を払って手にする顔写真付き証明証)を使って行なうべし」とか発言します。そこで心陽クリニックでも、いくつかのメーカーと契約はしたのですが、「先生になら渡せるけど、知らない業者にクレジットカードを教えたくない」とか、「クリニックに多めに払うならいいけど、診療代金は安くなって知らな

0)はじめに
ちまたには科学的エビデンスのない健康情報があふれています。私は公衆衛生学博士、労働衛生コンサルタント、そして麻酔科専門医という健康に詳しそうな珍しい資格を持っています。当然、たくさんの科学的エビデンスを知り、それに従って医療やコンサルティングを行なってきました。私が世に出した科学的エビデンスもあります。そのためか、ズバリ「科学的エビデンスのある健康情報」を求められます。特定の疾患リスクを低下させる科学的エビデンスは、数多く存在します。 たとえば「肺気腫にならないために喫煙を避ける」という情報には科学的エビデンスがありますが、「肺気腫にならなければ健康になれる」とか、「喫煙さえしなければ健康になれる」とかは、科学的エビデンスのない健康情報と言えるでしょう。医学、心理学、社会学等、科学の世界で広く用いられる健康の定義が、WHO(世界保健機構)による「病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態」(日本WHO協会訳)です。これは、肉体、精神、社会という独立する三科目の点数で合否が決まるという意味ではありません。健康とは、生

研究論文・学会発表・メディア掲載等
【原著論文】Ishida Y, Murayama H, Fukuda Y: Association between overtime-working environment and psychological distress among Japanese workers: A multilevel analysis. J Occup Environ Med(日本語による解説はこちらのコラムを参照してください) Disease Control Status and Safety of Telemedicine in Patients With Lifestyle Diseases ― A Multicenter Prospective Observational Study in Japan ― Yoshito Kadoya, Masahiko Hara, Kosuke Takahari, Yoko Ishida, Masatake Tamaki(日本語による解説はこちらのコラムを参照してください) 成人病と生活習慣病 47 (5):575-579. 2017職場における生活習慣病対

第⑤位 それでもバリウム飲みますか
法定健診受診は労働者の義務ですが、バリウムを飲む胃透視は法定健診項目ではありません。消化管内に異物を入れることで炎症の原因になり、目的である胃がんの発見には他に効果的な方法があります。スクリーニング目的でバリウムを飲むのはやめましょう。

ネイルアートと睡眠検査
ネイルアートとMRIこんなときにネイルアートなんてふざけるな!と思う方も多いでしょう。確かに今は手指と手指を触れ合わせて密接しながらしかできないネイルは避けるべきときでしょう。とはいえ多くの人々がお金と時間をかけてネイルアートを楽しむのは、バイオ・サイコ・ソーシャルの健康が向上し、パフォーマンスが高まる効果があるからです。普段からネイルアートを楽しむ多くの方々が今、少し長い間、サロンを訪れることができないので、普段より短く、自分でも整えやすく、飽きのこないデザインにしたり、リモートワークだからこそできる気分を上げる派手めにしたり、限られた範囲内で工夫しています。行動が制限される今だからこそ、自分なりに感染対策をしながらネイルアートを楽しむのは、健康好行動だと考えます。それでも、事前に説明がなかったのに、ネイルをしているからと予約していた健診を断られた方がいるそうです。こんなときにネイルなんて不謹慎なのでしょうか? そうは思いません。ちなみに私のネイルはこんな感じ(笑)せめてネイルアートくらい楽しみましょう!ネイリストさんの間では「COVID-19に感染したら、MRIを撮らなければいけな
