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anan 2冊の睡眠特集

産業医や主治医より、anan を信頼するのが、20代前半から30代前半、平均年齢31歳、会社員また公務員が全体の約半数を占める anan 読者だと思います。

というわけで、若者へのメッセージ力を学ぶべく、本日は2冊の睡眠特集にツッコんでいきましょう。

若い女性からの睡眠相談で多いのが、自己啓発セミナーでそそのかされてショートスリープや朝型生活を実行したいというパターン1と、効率的な睡眠を取りたいので睡眠薬を処方してほしいというパターン2です。

現在、仕事が楽しくて、キャリア上昇志向タイプにパターン1が多く、ちょっと仕事にくさってて、仕事以外に関心が向いているタイプにパターン2が多いと感じています。

どちらもスタイルが良くて、きれいな人が多いです。

若いうちは、睡眠に問題があっても、きれいでいられるのです。


若い女性に話してもピンとこないと思いますが、睡眠時無呼吸症候群の治療をはじめたそんなに若くない人々が必ず周囲から驚かれるのが、「若返る」ということです。睡眠中、特に前半の深い睡眠中は、成長ホルモンやメラトニンなど、細胞のバグを修復して、若返りを促進するホルモンがたくさん出るので、寝る子だけでなく、寝るおじさんおばさんも育つというか、若返るのです。


話がそれましたが、若くてきれいな人ならなおさら効果てきめんです。睡眠によって、もっと若くてきれいになります。肌はターンオーバーが早いし、なにより表面にあるので、一番、睡眠の効果が出る部位なのです。 パターン1と2に共通するのは、仕事以外の時間をキャリアを高める方向であれ、仕事から離れる方向であれ、自分磨きとか、動画鑑賞とか、推し活とかに使いたいのに、睡眠時間が邪魔だという感覚です。よくわかります。

私にも若くてスタイルが良くてきれいな時代がありまして(笑)、彼女たちと同じように仕事も恋も飲み会も、フル参加してました。恥ずかしながら、デパスも飲んでました。ちなみに周囲の医者も飲んでいました。そんな手術室、嫌ですね・・・・・・

さて、先日のセミナーでも紹介した「The return of sleep」はベターオプションズの宮中先生にご紹介いただいた、梶谷先生の研究です。経済学領域では、仕事以外の時間を余暇と呼び、近年、この余暇の使い方に注目が集まっているそうです。

仕事以外の時間は、必ずしも消費とトレードオフの関係ではなく、たとえば自分磨きによって生産的な用途を特定できると考えられるようになりました。それならば睡眠こそ、仕事以外の時間を費やす、最も生産的な用途ですよね!

そんな背景に注目して、慶應義塾家計パネル調査を用いて、週に1時間睡眠時間が増えると、賃金率が最大で6~8%増加する、正社員の場合は時間外労働報酬と時給が5~8%増加するという結論を出しました。科学的に「果報は寝て待て」の妥当性が証明されたわけです。


睡眠と自律神経特集(2022/8/31)のトップは、「眠れる美女」を目指すため、睡眠のメカニズムのおさらい、絵が美しく、内容も妥当(監修:渋井佳代先生)だけど、字が小さく、お勉強感が強いのが残念でした。

次の目覚めの「AM活動」では、寝起きのカフェインがコルチゾルのCARを阻害するとか、二度寝がよくないとか、エビデンスが不十分で、いたずらに皆さんの睡眠への恐怖を煽るアドバイスが多いと感じました。二度寝と断眠は違います。今や断眠は動物実験でも倫理審査が通らないくらいですし、ホルモンの日内変動は原始的な生命活動ですから、朝のちょっとした行動に左右されるようなものではありません。

次のパワーナップも注意が必要で、午前中の昼寝はいいけど、午前中に眠いのはそもそも寝不足なので、寝不足を改善しましょう、と書いてあります。そのとおりですが、皆さん、睡眠不足で認知機能も弱っているので、20分のパワーナップがよいという大きな字だけが印象に残るのではないでしょうか。

その次の深部温を下げる説明も、オフロに入っている気持ちよさそうなイラストが一番目立ち、就寝の60~90分前など、重要な情報は字が薄くて小さいです。

公衆衛生の授業でメディアの情報操作を学ぶのですが、それがよくわかります。科学的なエビデンスレベルが高い部分ではなく、耳障りの良い情報が強調されるのですね、さすがです。

そして快眠ヨガ指南と、アイドルのパジャマグラビアとインタビュー、最後は、睡眠関連施設とグッズの購買意欲を高めるための具体的な紹介です。

第二部は睡眠お悩み相談室で、読者アンケートの集計とお悩み相談、漫画つきでした。

私は睡眠をコントロールしているのは、脳ではなく自律神経だと考えて診療しているので、すごくグッと来るタイトルだったのですが、自律神経の話はあまりありませんでしたね。


最高の睡眠特集(2023/9/6)は、漫画スタート!ウルトラディアンリズムの図など、昨年と同じ図も使いながら、キャッチーさは確実に上がっているところに、努力のあとを感じます。監修は昨年分では批判しまくった睡眠コーチですが、すごく現実的で、今日から変えられそうな内容になっていました。先生の主張が変わったわけではなく、編集者さんたちが自分事として伝える努力に徹したんだろうな、と感心しました。

その次は環境づくりのグッズ紹介で、購買意欲をそそります。漫画で、前向きに睡眠を頑張ろうと思ったあとなので、うまいながれですね。

そして、多忙な5人の睡眠ルーティーンをグラビア入りで紹介したと思ったら、またしてもマットレスの選び方、からのロフテー枕工房訪問です。ここもすんなり購買行動に誘導しました。

そのうえで、柳沢先生の「睡眠の謎」に入りました。すかさず、「自分の感覚はあてにならないことも。正確にするためには、脳の計測を」とたたみかけるのがさすがです。柳沢先生も売ります。

お次は「お悩み別・ぐっすり快眠レシピ」、全部美味しそうです。

さらにもう一度グッズ紹介、スヤ~っと眠れる最新トピックスです。トップバッターはポケモンスリープです。もちろんサロンの紹介もあります。

第二部は本好き、ラジオ好きの著名人5名による「安眠の友」の紹介でした。

そして最後の方に睡眠関連の特大PRページがありました。うちにもときどき、「睡眠の名医」特集とか、「睡眠時無呼吸症候群」特集とかの雑誌から、広告掲載営業がくるんです。この流れで目に入ると、たしかに名医に見えるので、広告効果大ですよね。昨年度もあったけど、1ページのみなので、読み飛ばしてました。

本年度は、Perfumeのコラムまで睡眠にリンクしてました。僕の姉ちゃんはどっちも睡眠ネタでした。

同時にチェックして、とにかく感動したのは、確実に去年より、ものが売れるつくりになっていることです。プロの仕事によって、どんどん雑誌の内容もブラッシュアップするんですね、非常に勉強になりました。

伝わるかどうかは内容じゃなくて、伝え方なんだってことですね。少なくとも私にとっては、漫画が大事というのも痛感しました。 圧倒的に今年の号のほうが行動変容に繋がりそうです。そもそも、安眠を目指してグッズを買う、サロンに行くというのはもう、健康好行動ですから、科学的エビデンスなんてどうでもいいですよね。皆さん、おしゃれなグッズでしっかり眠活、頑張ってください!


anan は2冊ともクリニックにありますので、ぜひ、インフルエンザワクチンついでにめくってくださいね~。

ただいま、キャンペーン中のSNOOZEALの映像も流れてますよ!







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